【無印良品つながる市】LIFE CYCLE MARKET 開催

私たち「ものづくり企業」の製造工程では、製造後に残る半端な材料 “ 端材 ” が大量に発生しています。その中には、まだ使える素材が多く含まれていますが、経済合理性の観点から産業廃棄されるケースがほとんどです。

 

 

もったいない

ただ捨てられる素材たちに日の目を見せてあげたい

うちの技術で作った素材は、どこかで誰かの役に立てるはず

 

そんな想いに共感してくれた仲間たちと共に、2024年から端材に新たな価値を与えて再利用するアップサイクルプロジェクトを立ち上げました。

プロジェクトを進める中で、歴清社との出会いが大きな転機でした。歴清社は1905年に創業し、今年で120周年を迎える箔押し紙メーカーです。創業当初より「もったいない精神」で商品開発を進め、端材や、良品としては合格点に至らない材料を活かしたものづくりを実践されています。

そして、歴清社が被爆後の人々をアップサイクルで救った話を知りました。

 

被爆後の広島では、多くの人が家を失い、瓦礫で作ったバラックで生活していました。雨が降る時、バラックの屋根の雨漏りがひどかったそうです。この雨漏りで人々は強いうつ状態となり、自殺者が多かったと言われています。

この悲惨な状況を食い止めるべく、歴清社は紙にコールタールを塗り、防水紙としてバラックの屋根に設置することで、雨漏りから人々を救ったのです。

 

考えてみれば、瓦礫でバラックを作ったのもアップサイクルではないでしょうか。もちろん、一面なぎ倒され焼き尽くされた焦土の中での廃材利用は、やむをえない事情による苦肉の策だったと思います。

しかし、人が知恵を絞り、何とか命を守り、繋ごうとした取り組みには、現代社会が学ぶべきことが多く内包されているように思います。

 

被爆後、何も無くなった広島の復興と発展

捨てられる運命の端材に新たな価値を与えるアップサイクル

 

この二つの共通項を探ることで、過去から学び、持続可能な未来を思考する機会を作りたいと考え、この度、無印良品「つながる市」として、

LIFE CYCLE MARKET ~余白のちから:アップサイクルで守る命と地球~

を開催させて頂くこととなりました。

 

以下4つの企画を通じて、アップサイクルの視点から被爆・平和を見つめ直すとともに、持続可能な未来の人間社会、地球環境について考える機会をお届けします。

(1)パネル展示

被爆とアップサイクルの事例、資源循環経済の重要性を紹介。

 

(2)端材、およびアップサイクル製品の展示・販売

広島県内の企業の取り組みを紹介し、実物に触れてもらう機会を提供します。

イベント限定製品として、八橋装院RE:BALL PROJECTとコラボし、広島サンダーズ(大同生命SV.LEAGUEに所属するJTの男子バレーボールチーム)の使用済みMIKASAボールを活用したポーチを展示・販売します。

 

(3)端材を使ってデザイン、ものづくりを体験するワークショップ

① 端材を使ってコインケースを作ろう(予約なし、参加費:一人100円)

無印良品主催のワークショップです。

店舗で使用したバナー(吊るすタイプの宣伝販促物)をコインケースにアップサイクルする体験をして頂きます。

 

② デザインはどうやって生まれるの?商品開発の疑似体験ができる雑貨制作ワークショップ(予約制、参加費:一人1,000円)

ICHI DESIGN OFFICEのプロダクトデザイナー・勝宮さんを講師に迎え、小中学生向けに端材を用いたアップサイクル製品のデザイン・製作体験教室を開催。アップサイクルの根幹を支えるデザイン思考と、ものづくりの面白さを伝えます。

ご予約はこちらから。

 

(4)ライブペイント

広島出身の絵描き・ひィ仔さんによる参加型ライブペイント。音楽フェスなどで活躍する彼女は、自由な筆づかいと鮮やかな色使いが魅力。見ているだけで元気をもらえる、親しみやすく力強い作風が特徴です。

今回は、来場者も筆を取り、平和と持続可能な未来を共に描く参加型アートを展開します。「人と人をつなぐエネルギー」を表現してきた彼女が、アップサイクルと平和をテーマにどんな世界を描くのか、ぜひご期待ください。

 

開催日時:2025年9月6日(土)、7日(日)両日ともに10~16時を予定

(※)無印良品のワークショップは9月6日のみ、ICHI DESIGN OFFICEのワークショップは9月7日のみになります。

 

開催場所:〒733-0834 広島県広島市西区井口明神1丁目16-1 アルパーク西棟2F 無印良品 広島アルパーク OpenMUJI

(※)プロジェクト成立後、天災等やむを得ない事情(緊急事態宣言などコロナウイルスによる影響を含む)によりイベントが開催できなかった場合、開催を延期します。代替の日程は決定次第、Webページ等で改めてご案内させていただきます。

 

本イベントのクラウドファンディングも実施中です。私たちの想いに共感頂けるかたは是非ご協力ください。

広島のものづくり企業が作る平和で持続可能な未来にご支援を!(児玉 健(株式会社児玉ゴム商会 専務取締役) 2025/08/15 公開) – クラウドファンディング READYFOR

 

広島は、かつてすべてを失いながらも、瓦礫の中から希望を見出し、復興を遂げた街です。

そこには、捨てられたものに命を吹き込む「アップサイクル」の精神が確かに息づいていました。

 

私たちは、端材に新たな価値を与えることで、あの時代の知恵と勇気を現代に継承しようとしています。

アップサイクルは、単なる素材の再利用ではなく、「命を守る技術」であり、「記憶をつなぐ手段」であり、「平和を考える視点」でもあります。

 

是非イベントにご参加頂き、ともに、平和で持続可能な社会を描きましょう。